DWXシリーズ導入事例

DWX-52Dをフル活用し、デジタルデンチャーの可能性を追求。

有限会社 ケイエスデンタル(横浜市)

DWX-52Dをフル活用し、デジタルデンチャーの可能性を追求。

有限会社 ケイエスデンタル(横浜市)

有限会社ケイエスデンタル(神奈川県横浜市)

神奈川、東京を中心に青森から福岡まで広範囲の歯科医院や歯科大学から依頼を受け多種多様な歯科補綴物の製作を行っている。

有限会社ケイエスデンタル(神奈川県横浜市)

神奈川、東京を中心に青森から福岡まで広範囲の歯科医院や歯科大学から依頼を受け多種多様な歯科補綴物の製作を行っている。

TOPICS

●デュプリケートデンチャーのメリット
●ポリカーボネート材料の活用
●PEEK材料の応用可能性を追求

TOPICS

●デュプリケートデンチャーのメリット
●ポリカーボネート材料の活用
●PEEK材料の応用可能性を追求

CAD/CAM 担当の宇佐美氏と李氏
CAD/CAM 担当の宇佐美氏と李氏

デュプリケートデンチャーの メリット

当社では2016 年から株式会社データ・デザインと協力し、CAMソフトウェアWORKNC DENTAL を用いて デンチャー製作のデジタル化に取り組んでいます。コピーデンチャーやデュプリケートと呼ばれるデンチャーでは、一般的にはラボスキャナーで現義歯をいわゆるダブルスキャンによってデータ取得しますが、訪問診療では粘膜面の印象採得などが困難な場合もあります。口腔内スキャナをハンディスキャナとして活用することで、患者や介護者にとっての負担も軽減することからも多くのメリットが期待されます。

デュプリケートデンチャーの メリット

当社では2016 年から株式会社データ・デザインと協力し、CAMソフトウェアWORKNC DENTAL を用いて デンチャー製作のデジタル化に取り組んでいます。コピーデンチャーやデュプリケートと呼ばれるデンチャーでは、一般的にはラボスキャナーで現義歯をいわゆるダブルスキャンによってデータ取得しますが、訪問診療では粘膜面の印象採得などが困難な場合もあります。口腔内スキャナをハンディスキャナとして活用することで、患者や介護者にとっての負担も軽減することからも多くのメリットが期待されます。

ポリカーボネートディスクによる
デュプリケートデンチャー

ミリングの優位性

当社では3Dプリンターも使用していますが、後工程の研磨においてはミリングのほうが格段に作業が低減されます。そのため、デュプリケートデンチャーはポリカーボネートディスクを使用したミリングマシンによる製作をおこなっています。
口蓋が特に深いケースなどディスク材料の厚さにおいて不向きな場合はプリンターを使用しますが、通常はミリングマシンを用いることが多いです。

ミリングの優位性

当社では3Dプリンターも使用していますが、後工程の研磨においてはミリングのほうが格段に作業が低減されます。そのため、デュプリケートデンチャーはポリカーボネートディスクを使用したミリングマシンによる製作をおこなっています。
口蓋が特に深いケースなどディスク材料の厚さにおいて不向きな場合はプリンターを使用しますが、通常はミリングマシンを用いることが多いです。

CAD/CAM 担当の宇佐美氏と李氏
DWX-52D による前歯部の加工
DWX-52D による前歯部の加工

ポリカーボネートディスクの活用

ポリカーボネートは透明性を示す樹脂のなかで最高レベルの耐衝撃性を示す素材です。PMMAに比べ、耐衝撃性、耐摩耗性に優れ、吸水量も小さいという性質があります。
当社ではYAMAKIN株式会社製の「KZR-CADデンチャーPC」/プロビPC」とキャラクタライズ材「Nu:le コート」(ヌールコート)を組み合せて使用しています。
以前は歯冠色のPMMAディスクで一旦最終形態のデンチャーを削り出したあと、審美的に必要な前歯部等は表面をカットバックして即重で一層築盛する、といった手順を踏んでいました。Nu:le コートを使用すればミリングマシンで最終形態まで加工できるためシンプルな工程で完結できます。
もちろん、お手軽ではありますがある程度練度も必要です。当社の場合ですと2 週間くらいで上手になったといえるレベルに到達可能と考えています。

ポリカーボネートディスクの活用

ポリカーボネートは透明性を示す樹脂のなかで最高レベルの耐衝撃性を示す素材です。PMMAに比べ、耐衝撃性、耐摩耗性に優れ、吸水量も小さいという性質があります。
当社ではYAMAKIN株式会社製の「KZR-CADデンチャーPC」/プロビPC」とキャラクタライズ材「Nu:le コート」(ヌールコート)を組み合せて使用しています。
以前は歯冠色のPMMAディスクで一旦最終形態のデンチャーを削り出したあと、審美的に必要な前歯部等は表面をカットバックして即重で一層築盛する、といった手順を踏んでいました。Nu:le コートを使用すればミリングマシンで最終形態まで加工できるためシンプルな工程で完結できます。
もちろん、お手軽ではありますがある程度練度も必要です。当社の場合ですと2 週間くらいで上手になったといえるレベルに到達可能と考えています。

ポリカーボネートディスクによる
デュプリケートデンチャー
Nu:le コート 着色前と着色後
Nu:leコートによるポリカーボネートの
キャラクタライズ
Nu:le コート 着色前と着色後
Nu:leコートによるポリカーボネートの
キャラクタライズ

即時ノンメタルクラスプデンチャーのメリット

当社ではポリカーボネートを即時ノンメタルクラスプデンチャーにも活用しています。人工歯を使用する非デジタルの従来法ではワックスアップ、流ろう、流し込みといった一連の作業となりますが、ミリングマシンでの自動加工により歯科技工士の工数が大幅に削減できます。
またポリカーボネートディスクから一体で削り出すため、材料コストの面でも大きなメリットが出てきます。クラスプの強度についても、維持力を確保するために、拮抗力を持たせるデザインや太さなどをCAD上で調整するなど、工夫しながら製作しています。

即時ノンメタルクラスプデンチャーのメリット

当社ではポリカーボネートを即時ノンメタルクラスプデンチャーにも活用しています。人工歯を使用する非デジタルの従来法ではワックスアップ、流ろう、流し込みといった一連の作業となりますが、ミリングマシンでの自動加工により歯科技工士の工数が大幅に削減できます。
またポリカーボネートディスクから一体で削り出すため、材料コストの面でも大きなメリットが出てきます。クラスプの強度についても、維持力を確保するために、拮抗力を持たせるデザインや太さなどをCAD上で調整するなど、工夫しながら製作しています。

ポリカーボネート製
即時ノンメタルクラスプデンチャー
ポリカーボネート製
即時ノンメタルクラスプデンチャー
DWX-52Dによる
YAMAKIN KZR-CAD プロビPCの加工
ポリカーボネート製
即時ノンメタルクラスプデンチャー
ポリカーボネート製
即時ノンメタルクラスプデンチャー
DWX-52Dによる
YAMAKIN KZR-CAD プロビPCの加工

PEEK材料の可能性

PEEKは耐衝撃性、耐クリープ性、耐摩耗性など、多くの機械的特性に優れ、耐薬品性にも優れたスーパーエンジニアリングプラスチックに分類される材料です。工業会や医科分野において導入が進んでおり、歯科分野においてもインプラント補綴の中間材料や金属アレルギーの方への代替材料として多くの可能性を秘めた材料です。
当社では2016 年より研究に取り組んでおり、DWX-52D で専用シーケンスを用いたデンチャーフレームなどの加工実績も増えてきました。画像は代表の菅原が2023年の日本デジタル歯科学会歯科技工作品コンペティションにて最優秀賞を受賞したものです。

PEEK材料の可能性

PEEKは耐衝撃性、耐クリープ性、耐摩耗性など、多くの機械的特性に優れ、耐薬品性にも優れたスーパーエンジニアリングプラスチックに分類される材料です。工業会や医科分野において導入が進んでおり、歯科分野においてもインプラント補綴の中間材料や金属アレルギーの方への代替材料として多くの可能性を秘めた材料です。
当社では2016 年より研究に取り組んでおり、DWX-52D で専用シーケンスを用いたデンチャーフレームなどの加工実績も増えてきました。画像は代表の菅原が2023年の日本デジタル歯科学会歯科技工作品コンペティションにて最優秀賞を受賞したものです。

DWX-52D で加工後の PEEK ミリングデンチャー
PEEK 床(歯肉色)
PEEK、ジルコニアによるミリングデンチャー
DWX-52D で加工後の PEEK ミリングデンチャー
PEEK 床(歯肉色)
PEEK、ジルコニアによるミリングデンチャー

デュプリケートデンチャーへの 想い

東日本大震災では身近な方も被害に遭い、歯科技工士として何か力になれないかと社員一同で模索した時期があります。いまもその想いが続いており、形を変えながらではありますが、デジタルデータを活用して災害時にも活用可能な入れ歯製作を研究しています。
歯科分野のデジタル化、いわゆるデジタルデンティストリーが加速して当時の歯科技工は大きく変革しましたが、各種システムやパートナーの先生方のお力添えがあって今のケイエスデンタルがあります。有事はないことが理想ですが、入れ歯で困る方がいない仕組みを作ることが私たちの今後の目標です。

デュプリケートデンチャーへの 想い

東日本大震災では身近な方も被害に遭い、歯科技工士として何か力になれないかと社員一同で模索した時期があります。いまもその想いが続いており、形を変えながらではありますが、デジタルデータを活用して災害時にも活用可能な入れ歯製作を研究しています。
歯科分野のデジタル化、いわゆるデジタルデンティストリーが加速して当時の歯科技工は大きく変革しましたが、各種システムやパートナーの先生方のお力添えがあって今のケイエスデンタルがあります。有事はないことが理想ですが、入れ歯で困る方がいない仕組みを作ることが私たちの今後の目標です。

2023年9月現在の情報です。製品名、仕様等、デザイン等は予告なく変更することがあります。取材当時の会社名、氏名、役職名を記載しております。

2023年9月現在の情報です。製品名、仕様等、デザイン等は予告なく変更することがあります。取材当時の会社名、氏名、役職名を記載しております。

一般医療機器 歯科技工室設置型コンピュータ支援設計·製造ユニット 歯科用CAD/CAMマシン DWX-52D DGSHAPE 医療機器届出番号 22B3X10020000101
製造販売元 DGSHAPE株式会社 静岡県浜松市浜名区新都田1-1-2
管理医療機器 歯科表面滑沢硬化材(高分子系歯冠用着色材料、歯科レジン用接着材料、歯科レジン系補綴物表面滑沢硬化材、歯科接着・充填材料用表面硬化保護材、歯面コーティング材)
Nu:leコートリキッド 認証番号:303AABZX00051000
管理医療機器 義歯床用熱可塑性レジン(歯科切削加工用レジン材料) KZR-CAD デンチャーPC 認証番号:304AGBZX00017000
管理医療機器 歯科切削加工用レジン材料 KZR-CAD プロビPC 認証番号:303AGBZX00102000
製造販売元 YAKAKIN株式会社 高知県香南市香我美町上分字大谷1090-3

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